秋田県ボランティア団体連絡協議会会長 あべ十全
1月17日大館市障害者連合会の会議並びに新年会に参加してきました。
昨年会長さんが亡くなり暫定で新会長の石田さんが挨拶で連合会の存続について
発言があり主な活動もなくなり事務局の維持も困難な状態で来年度は大館支部の
脱会を協議しなければならないでしょうと言う事でした。
このような事態はここばかりではなくなっています。各団体や個人の障害者の声が
社会に届きにくくなるのではないでしょうか、憂慮するところです。
数十年前の世界障害者年からパラリンピックなどスポーツ、文化で活動する障害者に
光があたり障害者支援の為の施設や相談センターなど各地の障害者連合会にも補助金や
支援制度ができ交流も活発におこなわれました。それに伴い障害者に認定される
人数も増え、過去20年間秋田県では年間1000名ほど増えています(全国平均並み)。
しかし、ここ数年障害者支援の為の予算が減ってきています。
県が委託する職員の支援センターや相談センターは新設されていますがしかし、
障害者自身の社会活動に必要な支援や予算が削られ交流の機会が少なくなっています。
国や県の施策は就労支援に傾いて障害者の就労数を上げるため認定していなかった
軽度の障害者を(知的障害・精神障害)認定し、就労率の数値を上げるため施策と
思われてもしょうがない様な状態まで追い込まれていますが企業の経済状態しだいで
数値は上がっていません。
施設や作業所で細々と繰り上げている物でさえ販売のルートもな
埃をかぶっている状態です。支援センターや相談センター、役所、
支所、社協などは勿論の事コンビニや商店、商工会事業などでも
販売コーナーを開設してもらえるような事情に精通した人事による
直接支援が必要と思われます。
私達障害者にとって生きるための経済活動は重要なことですが
最も残念なことは社会との繋がりを絶たれることです。
一度は障害者年などで陽の目を見たような気持ちでしたが今は
光を感じられなくなりました。自身で生産活動を維持することが
難しい私たちにとって本当に必要なのは社会との繋がりです。
誰も見捨てない皆で支え会いゆるやかに生きていく社会だからこそ
頑張れるし頑張ってこられたのです。
私の講演のテーマは「地域障害者同士のボランティアについて」
話をして下さいと言う事でしたので、ボランティア専隊については
ほんの少しお話させていただきました。
県の障害者数や割合、支援の変化、自分で出来ること、支えて
貰いたい事の確認、障害者同士の交流による寄り添い、その他は
48年間私の障害と生活について話をしました。支えてくれたのは
家族であり母であった事を紹介させて頂きました。
国ではこの春から認知症の地域支援の為
「認知症ともだと・認とも制度」を予算化し声掛けや見回りの
ボランティアを有償にすることにしました。
いままで互いが助け合う社会で当たり前のことをお金に成る
ボランティア制度にします。
全く理解できませんが政治は政治で賛同出来る人はお金を
もらえるように登録すればいいでしょうがボランティアとは
名乗らないでほしい等の講演内容でした。
オリンピック、パラリンピックも話題になってきました。
私達はもう一度ノーマライゼーション社会の構築のため障害者の
生の声を社会に発していく時と思っています。
各支部はどこも大館と同じような状況だとは思いますが
支部は県支部に県は国に声を上げ日本の文化を心の豊かさを
世界に示す時ではないでしょうか。
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